クリニックからのお知らせ

■★下部消化管内視鏡について★
大腸癌は年々増加しつつあり、今日、わが国の癌死因の
上位となってきている。大腸癌は早期に発見し治療を行えば予後は良好であり、
二次予防に対する期待が大きい。大腸疾患の診断、特に大腸癌の早期診断の
必要性が非常に高まってきている。ほとんどの腺腫、早期癌のかなりの割合が
内視鏡治療で根治できるようになってきている。大腸内視鏡検査の適応は
あらゆる大腸疾患が対象となりうる。下部消化管出血が疑われる場合やポリープや
早期癌では内視鏡検査のよい適応である。禁忌は急性腹膜炎、腸管穿孔のある場合
である。また腸管穿孔をきたす可能性が高い腸閉塞症で検査を施行すると、
病状を憎悪する可能性がある。潰瘍性大腸炎やCrohn病など炎症性腸疾患で、
炎症が高度な時期に検査を行うと病状が悪化することもある。検査は、被験者の
協力なしには安全には行えず、検査の目的を理解せず、検査に対して非協力的な
患者も禁忌となる。

Topページに戻る