クリニックからのお知らせ

■★腹部のMRI検査について★
MRIは磁気共鳴イメージングの略称で、磁気共鳴現象を利用した画像診断法
である。MRTはあらゆる断面での撮像が可能である。CTより高いコントラスト
分解能がある。時にCTより高い診断能を有することがある。
空中分解能、時間分解能はCTより劣る。MRIには特徴的な信号があり、
時に診断に有効である。たいていの腫瘍はT1強調像で淡い低信号、T2
強調像で淡い高信号を示す。T1強調像で高信号を示すものとして、脂肪、
出血、高粘稠度な液体など、T2強調像で低信号を示すものとして、線維化、
石灰化、金属、時間の経った出血、流れの速い血管、空気などである。
CTにおいて病変の存在もしくは存在部位が不明確な場合と、存在は明らか
であるが病変の性状をさらに詳しく知る必要がある場合にMRIはよい適応である。
MRIの禁忌として大事なのは体内金属である。一番知られており重要なのが
ペースメーカーの患者は禁忌となる。弁置換術、整形領域の金属、脳動脈瘤
クリッピング術後などはチタン性の有無の確認が必要である。ほかにCT同様、
MRIの禁忌としては、造影剤の禁忌がある。禁忌として、ガドリニウム造影剤に
過敏症の既往歴がある患者である。原則禁忌として、一般状態の極度に悪い、
気管支喘息、重篤な肝障害、重篤な賢障害のある患者である。
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