クリニックからのお知らせ

■★大腸癌★
大腸癌とは、結腸癌、直腸癌の総称であり、その治療方針は若干異なっている。
約97%が腺癌であり、食道、胃に比べて組織型の多様性に乏しい。
厚生労働省の「人口動態統計」によると、平成12年の悪性新生物による死亡者の
うち、結腸癌が8.0%直腸がんが4.2%を占めている。大腸癌(結腸癌+直腸癌)
は、肺癌、胃癌に次いで第3位を占め、増加傾向にあり、特に結腸癌の増加が
顕著である。

・発症機序や原因疾患
一般的な大腸ポリープ(腺腫)のほかに、比較的まれではあるが、家族性大腸腺腫症、
遺伝性非ポリポーシス大腸がんなどの遺伝性疾患が原疾患となる。また10年以上
を経過した全大腸炎型の潰瘍性大腸炎に、dysplasiaが発生し、大腸癌の発生母地と
なりうるとされている。

早期癌では自覚症状に乏しいが、進行癌では約50%に自覚症状が出現する。
便潜血検査は高危険群の選別のために用いられているが、検出率は比較的低く、
偽陰性率は進行癌で10%、早期癌で50%とされている。便潜血陽性の人が
癌である確立は約3%である。

・必須の検査:大腸内視鏡検査と生検による悪性腫瘍の確定診断
・進行度により追加する検査:超音波検査・MRT・胸部CT

治療法の種類とその選択

早期癌の治療は、内視鏡的粘膜切除術(EMR)がある。
進行大腸癌の治療は、外科的切除が第一選択である。

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