クリニックからのお知らせ

■★薬物性肝障害★
薬物性肝障害は、薬物またはその代謝物による肝細胞ないしは胆管障害である。
特殊型として、薬物による血管障害や腫瘍が生じる。年齢、性に差異は
ない。発症頻度が投薬対象患者数に大きく依存する。薬物代謝経路が異なる因子に
人種があり、肝障害の頻度も変化する可能性がある。薬物性肝障害は薬物の使用が
増加するとともに増えていると推定されているが確実な調査がない。

?通常型
・中毒性肝障害は薬物自体によるもので、すべての人に起こる。
・特異体質性には(1)アレルギーによるものと(2)通常にはない代謝経路で
薬物を代謝するために起こる代謝性がある。(2)特殊型には、腫瘍、血管障害など
がある。
・起因薬物は、抗生物質、解熱鎮痛薬、消化器用薬、化学療法薬が多い。
・漢方薬、染毛剤などの化学薬品、健康食品なども原因となる。
・症状出現までの期間は4週以内が70%以上、8週間以内が80%を占める。
・アレルギー症状として発熱、皮疹、好酸球増多、白血球増多が、胆汁うっ滞所見
として瘙痒感、黄疸がある。

治療
起因薬物をなるべく早く中止する、通常、予後はよい。
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