クリニックからのお知らせ

■★GIST★
GIST(gastrointestinal stromal tumor)とは、
以下の2つの特徴をもった腫瘍である。

?腫瘍細胞がCajalの介在細胞の性質を持つ。
?c-kit 遺伝子の機能獲得性変異が腫瘍の発生に深く関与する。

・形態学的には、平滑筋細胞や神経細胞由来の腫瘍を思わせる紡錘形細胞の増殖からなる。
・消化管間葉系腫瘍の80%〜90%をGISTが占めるとの報告もある。
・発症部位は、胃が60%〜70%、小腸が20%〜30%で、大腸・直腸や・食道では5%以下である。
・発症頻度は、人口100万人あたり20人と推測されている。
・好発年齢は50〜60歳代である。
・症状は、出血、腹痛、腫瘤触知である。
・典型的なGISTは、消化管造影や内視鏡検査で粘膜下腫瘍として認められる。
・GISTの進展様式や進行の検索にはCTやMRIが有効である。
・確定診断には病理組織学的検査が必要である。

Topページに戻る