クリニックからのお知らせ

■★超音波内視鏡検査★
・超音波内視鏡検査(EUS)は消化管の内腔から、良・悪性の鑑別診断、
悪性疾患の深達度診断、病変の存在する周囲臓器や血管との位置関係や周囲の
リンパ節の情報を得る検査です。EUSにより描出された病変の良・悪性の
鑑別診断には限界があり、EUS診断能の向上のため近年はEUSガイド下穿刺吸引法
(EUS−FNA)が行われている。
・EUSは内視鏡を挿入して行うため、通常の内視鏡検査が可能であれば行うことができる。
消化管では食道癌、胃癌、大腸癌の深達度診断・リンパ節転移、食道アカラシア、食道胃静脈瘤、
消化性潰瘍、粘膜下腫瘍、炎症性腸疾患などの診断に用いられる。
・胆膵領域では胆嚢癌、胆道癌、乳頭部癌の深達度診断・リンパ節転移、胆石症、胆嚢ポリープ、
胆嚢炎、胆管炎、胆嚢腺筋腫症、膵・胆管合流異常、膵腫瘍、腫瘤形成性膵炎などの診断に用いられる。
・全身状態がきわめて不良な場合やイレウス、消化管穿孔、呼吸器疾患や循環器疾患などで内視鏡
検査を行うことが危険と判断される場合には、原則的に禁忌である。
・EUS−FNAの主な適応は消化管粘膜下腫瘍、膵臓および膵臓周囲腫瘤性病変、
消化管周囲リンパ節、縦隔病変、EUSにて描出される少量の胸水や腹水などである。
EUS−FNAの主な禁忌としては、出血傾向がある場合、EUSにて病変が描出できない場合、
EUS−FNA実施にて強く合併症の発生が危惧される場合などである。
Topページに戻る