クリニックからのお知らせ

■★虫垂炎★
腹痛が上腹部ないし臍部を中心に始まり、次第に右下腹部に限局する。
腹痛に伴って一過性の悪心・嘔吐・食欲不振などを認める。
発熱も大事な徴候であるが、高齢者では発熱をみない場合がある。
腹部理学的所見としては、右下腹部の圧痛が重要である。腹膜刺激症状は、
虫唾の炎症が腹膜に波及していることを示している。
・腹膜に炎症が進むと反射性の腹壁緊張(筋性防御)を認める。
筋性防御の程度は炎症の強さと比例する。
・Douglas窩に膿痬を形成すれば、直腸指診にてDouglas窩右側に圧痛を認める。
■血液・生化学検査
・白血球増多、(CRP)陽性所見が認められる。
■腹部超音波検査
・非侵襲性で簡便なため、繰り返し施行できる腹部超音波検査(US)は急性虫垂炎の診断、
特に重度の判定および手術適応の決定に有効である。
■腹部CT検査
結腸壁の肥厚、結腸壁より突出する限局性の空気像、正常虫垂の同定などの所見から結腸憩室炎との
鑑別が可能である。
・カタル性は保存的治療、蜂窩識炎性および壊疽性は外科的治療の適応である。
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