クリニックからのお知らせ

■★腸結核★

・腸結核は肺結核に伴う二次性の疾病と以前は考えられていたが、
最近は原発性腸結核の頻度も高く、54.2%が肺に原発巣を認めない。
また腸結核の患者ではツベルクリン反応陰性例も少なからずみられる。
・Crohn病に比し腹痛以外の症状は少なく、特有の症状はない。回盲部が好発部位であり、
回腸から結腸全体にわたり検索を進める必要がある。
・生検培養での結核菌陽性率は22.6%と報告されているが、乾酪性肉芽腫が証明できれば
活動性腸結核と診断できるが、10%以下にとどまる。
・活動性肺結核合併例では消化管内へ俳菌されるので糞便培養による本症診断の価値は
限られる。
・近年結核性大腸粘膜を発生母地とした大腸癌の合併が注目される。

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