クリニックからのお知らせ

■前立腺肥大症?
【前立腺の肥大がなくても症状があれば治療を】
前立腺は膀胱の出口に近い場所に、尿道を取り囲むようにしてある男性特有の生殖器官で、
排尿や射精をコントロールする働きをしています。
前立腺肥大症はこれまで、その名のとおり、前立腺が肥大し、尿道を物理的に圧迫することによって
起きる病気と考えられてきました。
しかし近年では、前立腺の大きさと症状が必ずしも一致するとは限らない、ということがわかっています。
前立腺がそれほど肥大してないのに症状が現れている場合もあれば、前立腺がかなり肥大しているのに、
なんの症状も現れていないという場合もあるのです。
そのため、前立腺の大きさにかかわらず、症状があれば、前立腺肥大症と診断され、
治療が行われるようになっています。
60歳男性の半数以上が前立腺肥大症にかかっているといわれています。原因について、
はっきりと解明されていませんが、加齢と関係が深いとされています。
また、肥満や性生活、男性ホルモンが発症にかかわっているとする説もあり、
さまざまな要因が重なって発症すると考えられています。

【前立腺肥大症の主な症状は7つ】
前立腺肥大症の主な症状は7つあります。ただし、それらすべてが起こるわけではありませんし、
症状の有無や強さは人によって異なります。
・頻尿 ・残尿感 ・尿意切迫感 
・尿の勢いが弱い
・排尿している間、何度も尿が途切れる。
・尿が出にくく、排尿を始めるためにおなかに力を入れなければならない。
・夜間頻尿、排尿のために夜中に何度も起きる。
前立腺肥大症は命にかかわる病気ではありませんが、
放置して症状が進行すると、尿閉や腎不全など、深刻な事態を招くことがあります。
尿のトラブルは人に相談しにくく、
年齢のせいと軽く考えてしまいがちですが、症状によっては外出しにくくなったり、
十分な睡眠をとれなくなるなど、日常生活に少なからず影響を与えます。
症状に心当たりがある場合は、かかりつけ医に相談してみましょう。
泌尿器科の専門医を紹介してもらうこともできます。
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