クリニックからのお知らせ

■★手段的日常生活動作(IADL)とは?★
日常生活動作(ADL)は着衣、衛生、排泄、接触といった日常生活を送るうえで
基本となる基本ADLと服薬管理、金銭管理、食事の用意、家事、移動・外出、買い物、
電話、洗濯といったより複雑な手段的ADL(IADL)にわけられます。認知症は
認知機能障害があっても日常生活や社会生活に支障をきたさなければ診断がつかないため、
認知症患者では何らかのADLが障害されています。特にIADLの項目、例えば服薬の管理、
金銭の管理はMMSE(Mini-Mental state Examination)が高得点つまり認知機能が良好で
あっても障害されている患者が少なくありません。さらに、IADLの各項目
(金銭の管理、食事の支度、服薬の管理、移動・外出、電話の使い方)の障害は介護者負担と
有意な相関があることも報告されています。以上のことから、認知機能の進行抑制ならびに
介護者の負担を軽減するうえでも、IADLの障害がみられ始めたより早期の段階から
治療を開始することが重要です。
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