クリニックからのお知らせ

■便潜血反応陽性
便に血が混ざっているのが外見でわかることを、一般的に下血と呼んでいます。
原因は痔がほとんどです。外見では便に血が混じってないように見えても、
実は混じっていることを便潜血と呼びます。
血液に反応する薬品で便を調べることで分かります。
40歳以上の人で便潜血陽性の場合、真っ先に疑うべき病気は大腸がんです。
便が大腸を通る際、がんに接触するとそこから出血し、便に血が混じることがあるのです。
40歳以上で便潜血陽性の人の数%が大腸がんと診断されます。
痔や消化器全般の潰瘍、結核、赤痢などの病気のほか、食事、薬、鼻血など、
病気以外の原因で陽性になることもあります。
このように様々な原因がありますが、40歳以上で便潜血性なら、
大腸がんのリスクを重視して、大腸内視鏡検査を受けることをお勧めするところです。

若い人でも、潰瘍性大腸炎などの病気の影響で便潜血陽性になることがあります。
一度、内視鏡検査を受けて調べた方がよいかもしれません。
専門医を受診して、よく相談なさってください。


急性膵炎 生活の注意点

膵臓は、食べ物を消化する膵液を作る臓器ですが、正常なら、
膵臓そのものが膵液で溶かされることはありません。
ところが、様々な原因で膵臓に炎症が起きて膵液の流れが悪くなると、
サラサラだった膵液がドロドロになります。すると、膵液の消化力が
膵液の消化力が膵臓の中で異常に強まり、膵臓を溶かしてしまいます。
これが急性膵炎です。
症状は腹痛が最も多く、腹痛で受診した人の約5%が最終的に急性膵炎と診断されています。
次いで吐き気や嘔吐です。症状は激しく何時間も続くこともしばしばで、
嘔吐しても腹痛が治まらないのが特徴です。主な原因はアルコールの取りすぎと
胆石です。そのほか、高脂血症、膵液が流れる管が狭くなったり、おかしな方向に
曲がったりなどの異常、服薬の影響、腹部の強打などもあります。
ストレスも急性膵炎と強く関連していることが最近わかってきました。
治療は原因の除去、つまりアルコールなら断酒、胆石なら胆石を除くことが大切です。
治った後でも再発防止のため、酒はほどほどにし、肉類など脂肪分の多い物や
辛い物を食べ過ぎないようしましょう。過度のストレスも禁物です。
Topページに戻る