クリニックからのお知らせ

■ ★C型慢性肝炎★

1989年、C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus;HCV)は米国の
Chooらによって発見され、従来、非A非B型肝炎と診断されていた患者の
9割以上、アルコール性肝障害と診断されていた症例の半数以上が、HCVによる
肝障害であることがわかった。
HCVキャリアは全世界で1億7000万~2億人、
わが国で約200万人(全人口の約1.4%)と推定されている。
わが国における慢性肝炎、肝硬変、肝細胞癌症例の7~8割はHCV陽性である。
HCV感染がいったん成立すると、健康成人への感染であっても60~80%と
高率に慢性肝炎へと移行し、さらに慢性化してしまうとほとんど自然治癒はなく、
ウイルスキャリア状態が持続する。
感染源は主にHCVキャリアの血液である。感染経路は輸血、刺青、医療従事者の
針刺し事故などであるが、約半数は不明である。母児感染や性行為による感染は非常に
少なく、家族内感染全体で5%程度である。
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