クリニックからのお知らせ

■捻挫や打撲?
運動中にねんざをしたり、なかなか肩こりがなおらなかったりするとき、
冷やすべきか、それとも温めた方がいいかと迷うことは多い。
適切に対応すれば改善に向かう症状でも、判断とタイミングを誤れば
スムーズに治らなかったり、症状を悪化させたりしかねない。
冷やすか温めるか、対処の基本を整理した。
運動や山登りなどをしていてねんざや打撲、肉離れを起こした時、
「RICE」(レスト=安静、アイシング=冷却、コンプレッション、
エレベーション=ケガの部位を心臓より高く上げる)という処置が必要といわれる。
温めて痛めた部分が悪化することはあるが、冷やしてひどくなることはない。
迷ったら冷やしてほしい。これらの症状の場合、患部の筋肉はひどく傷つき、
炎症を起こしているケースが多い。温めてしまうと血液の循環が活発になり、
細胞の損傷を一層激しくしてしまう。アイシングをして血管を収縮させることで血流を
鈍らせ、組織の代謝を減らして炎症を抑える必要がある。
「ケガをしてから2〜3時間の対応で、治り方には大きな差が出る」ケガの程度にもよるが、
足首など患部が小さいところで、2日間(48時間)が冷却期間のメドだ。
ぎっくり腰は患部が広いので、3〜4日は冷やしたい。
炎症が治まったら今度は温める。血流を活発にして患部の老廃物などを排出し、
治癒早める目的。ただ、温めるとズキズキと痛むのであれば、まだ冷やし足りないということ。
軽傷であれば、このような処置とテーピングなどによる患部の固定で自然に治っていくが、
内出血がある場合や骨の上を押すと痛いとき、腫れが引かないときは、専門家の診察を受ける方が賢明だ。

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