クリニックからのお知らせ

■★トキソプラズマ症★

トキソプラズマ症は先天性と後天性に大別され、後天性はさらに急性感染
と免疫不全者における再燃に分けられる。先天性トキソプラズマ症は、
トキソプラズマ原虫の垂直感染によって起こる母子感染症である。全国調査の
結果、まれな疾患と考えられてきたが、、最近は年間5~10例の症例報告され
増加傾向にある。トキソプラズマ原虫はネコを終宿主とする単細胞の寄生虫である。
ヒトを含むほ乳類、鳥類など多くの恒温動物を中間宿主とする。ヒトへはネコの
糞便に含まれるオーシストが手指・水・食品を介して感染する経路と、トキソプラズマ
原虫に感染したウシ、ウマ、ブタの肉(シストを含む)を生あるいは不完全調理の状態で
摂取する経路とがある。最近のトキソプラズマ原虫感染は、病型にかかわらず後者が
主な経路であると考えられている。

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