クリニックからのお知らせ

■ ★扁桃周囲膿瘍★

扁桃周囲膿瘍は、①口蓋扁桃の急性化膿性炎症に続発する場合が多く、扁桃上窩を
中心に膿瘍を形成する場合と、②う歯などの歯性の化膿性炎症が原因で扁桃下極の深部に
膿瘍を形成する場合があるが、日常的に遭遇する症例はほとんどが①のケースである。
扁桃の可能性炎症が被膜を超えて被膜下の咽頭収縮筋との間の疎性結合組織に炎症が波及し、
膿瘍が形成される。発症年齢は、20~40歳代の男性に多く、ほとんどが成人であり、小児例は
まれである。多くの場合は片側性であるが、両側性のこともまれにある。起炎菌としては、
好気性菌と嫌気性菌の混合感染が多いが、重症例や副咽頭間隙膿瘍に移行すると嫌気性菌の
検出率が高くなる。
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