クリニックからのお知らせ

■ ★重症急性膵炎★
急性水膵炎は、何らかの原因で膵酵素による自己消化の結果、膵臓に生じる急性の
炎症性変化で、軽症では膵臓周囲に炎症は限局するが、重症では膵の広範な壊死、
サイトカインの放出が起こり、重要臓器の機能不全を発症する。重症急性膵炎は
診断法・治療法が進歩した今日でも約8%が死亡する難治性疾患の1つである。
重症急性膵炎は発症早期には無菌的炎症である。炎症の波及・遷延により腸管粘膜
の透過性が亢進し、bacterial translocation などにより腹腔内の細菌感染が
成立する。発症早期の臓器不全を離脱し得た症例では、後期の腹腔内感染症が最も
重要な予後規定因子となる。
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