クリニックからのお知らせ

■「夏バテ」に隠れた病気
全身の倦怠感や食欲不振など、夏バテは「夏の疲れ」と考えられていることが多い。
夏バテになったからといって病院に行くことは少ないが、本当の病気を見逃して
しまうことが危ない。倦怠感をきたす病気が夏に起きたため、
夏バテとして見逃されてしまう可能性があるからだ。
夏バテと間違われやすい病気は睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害や熱中症が多く、
鉄欠乏症貧血のような血液疾患や急性肝炎などの感染症、甲状腺機能障害といった
内分泌代謝疾患などがあげられる。なかでも気をつけたいのが、うつ病と糖尿病だ。
一般内科を受診した患者のうち、身体症状をともなったものも含めれば、
4割ほどは精神面や心理面の問題を持っているともいわれている。本人が気づかないまま
倦怠感などを訴えて病院に行き、そこで初めて「うつ病」と診断されることも珍しくない。
糖尿病も倦怠感から見つかることがあり、農業や自営業など、定期的な健康診断を
受けられない人に多いという。発見が遅れるほど合併症は起きやすい。
厚生労働省によると、年間1万人ほどの糖尿病患者に人工透析が必要となり、
視覚障害は年間で約3千人が発症している。見逃したくない病気として、甲状腺疾患もあげている。
がんやHIVなども見逃したくないが、甲状腺疾患は早く見つければ、本人も早く楽になります。
甲状腺機能低下症などはホルモン剤によって、症状が劇的に改善される
しかし、自分の状態が夏バテなのか、それとも病気なのか、判断することは難しい。
「2,3日休んでも回復しなければ、おかしなサインです」疲れているのに眠くなれなかったり、
好きなものを食べられなくなったりしても注意が必要だ。
倦怠感が長引いたときは、かかりつけ医など、気軽に相談できる医師がいるといい
なかなか症状が改善されないときは、単なる夏バテと思い込まず、医師に診てもらうことも考えよう。
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