クリニックからのお知らせ

■★血圧の降下目標★
血圧をどこまで下げるかは、年齢や合併症などによって異なります。
さらに、同じ人でも2つの目標値が示されています。これは、血圧が
測る場所の影響を受けるからです。医療機関で測る血圧を診察室血圧、
自宅で測る血圧を家庭血圧といいますが、家ではリラックスできるので、
一般的に医療機関で測るより低くなります。そのため、家庭血圧の目標値は
診察室血圧より低く設定されています。74歳以下で、糖尿病患者または
慢性腎臓病でたんぱく尿陽性でない人、脳卒中や心筋梗塞などの病気がない人の
治療は、診察室血圧が140/90を超えたら始めます。まず生活習慣を改善し、
3ヶ月以内に再度血圧を測定して、140/90未満になっていなかったら
薬物療法を開始します。しかし後期高齢者(75歳以上)の降圧目標は150/90
未満で、一般的な値より収縮値より収縮期血圧が高いのです。この年齢の人の
血圧を急に下げるとふらつきなどが起こりやすく、転等や、それによる骨折のリスク
が生じます。そのため、第一段階として150/90未満を目指し、それが達成できた
時点で臓器障害などの問題がなく、服薬を続けられそうだったら140/90未満を
目標に治療を続けます。方法は74歳までの人と同じで、まず生活改善、それで目標値
まで下がらなければ薬物療法です。
Topページに戻る