クリニックからのお知らせ

■ ★急性副鼻腔炎★

急性副鼻腔炎は副鼻腔炎の炎症による疾患で、発症から4週間以内の
副鼻腔炎の感染症で、鼻閉、鼻漏、後鼻漏、咳嗽といった呼吸器症状を呈し、頭痛、
頬部痛、顔面圧迫感などを伴う疾患と定義され、ウイルスによる上気道感染後に細菌性の
急性副鼻腔炎へと移行する場合が多いとされている。急性副鼻腔炎からの検出菌は
肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリス、これらの3菌種が3大原因菌
であるとされている。副鼻腔単純X線検査による急性副鼻腔炎の診断には限界があり、
鼻腔所見による評価を優先すべきであることが望ましいと示されている。重症度診断は
小児と成人の各々の場合において鼻腔所見・臨床症状からのスコアリングシステムが提唱
されている。軽症例については抗菌薬非投与での5日間の経過観察が推奨されているが、
抗菌薬非投与で改善の無かった症例に関してはペニシリン系薬が第一選択薬として
推奨され、臨床効果と原因菌から効果が認められない場合に、セフェム系薬などを
選択するとされている。

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