クリニックからのお知らせ

■★マラリア★

マラリアは熱帯・亜熱帯地域に広く分布している感染症である。現在、日本国内で
自然感染はないが、世界ではいまだ猛威を震い、年間罹患患者は2億人、死亡者数は
60万人に達している。最近はマラリア流行地域に渡航する日本人も増加しており、
滞在中にマラリアに感染し、帰国後に発症する例も少なくない。マラリアは治療が遅れると
重症化し、死に至るケースもあるため、早期診断・早期治療が大変重要になる。マラリアは、
ハマダラカの刺咬によってマラリア原虫が体内に入ることで感染する。マラリア原虫のうち
ヒトに感染するのは、三日熱マラリア原虫、四日熱マラリア原虫、卵形マラリア原虫、
および熱帯熱マラリア原虫の四種である。日本国内でマラリア4類感染症に指定されており、
最近の報告患者数は年間70例前後で、熱帯熱マラリアが半数以上を占めている。
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