ｸﾘﾆｯｸからのお知らせ
■★心筋炎★
急性心筋炎の典型例は、感冒症状が先行した後に心症状が現れ、１～２週間で寛解する。
多くは軽症であるが、時に重症化し致命的となり劇症型心筋炎と呼ばれる。まれに長く
遷延する慢性心筋炎も存在する。先行症状に続き、数日内に心症状が現れる。感冒や消化器
症状が多く。心不全微候、心膜刺激による胸痛、不整脈が続く。初期病像は多彩かつ非特異性
であり、心筋炎を念頭に置かないと診断が難しい。致死的症例の鑑別には心症状の確認が
欠かせない。身体所見では心拍に関する異常頻度が高い。発熱に見合わない頻脈や徐脈は
重要な徴候である。ポンプ失調では低血圧や心不全。それにショックで留意する。