クリニックからのお知らせ

■ ★細菌性赤痢★

細菌性赤痢は赤痢菌の感染症で、経口感染し下痢を主症状とする、亜熱帯の発展途上地域で
患者数が多い疾患であるが、依然として日本国内で感染する患者も多い。細菌性赤痢はたびたび
集団発生を起こすことでもよく知られている。赤痢菌の感染経路は経口である。生あるいは
加熱不十分な飲食物や容器に混入あるいは付着していた赤痢菌が、飲食物とともに摂取されて
感染する経路が一般的である。ヒトからヒトへ感染しやすい傾向があり、家族間の感染がたびたび
発生している。赤痢菌を経口的に摂取した後1~3日経過した頃から発熱が出現し、1~2日で自然に
解熱する。発熱出現後から、あるいは解熱する頃から下痢となる。下痢は最初に軟便や泥状便であるが、
次第に水様便となり血液を混じるようになる。最近は血便を認めない症例も多い。臨床所見のみでは
確定診断はできない。細菌性赤痢は便から赤痢菌を検出することで診断する。
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