クリニックからのお知らせ

■胃のもたれや痛みが続く機能性ディスペプシア?
機能性ディスペプシアには、主な症状があります。
・あまり食べていないのに、すぐにお腹がいっぱいと感じてしまい、食べられなくなる
・みぞおちに差し込むような痛みがある
・みぞおちが焼けるように感じる。

これらの症状のうち、1つ以上が数ヵ月、半月くらい前から少なくとも
3ヵ月以上続いていて、胃の検査をしても肉眼的な異常が発見されなかったら、
機能性ディスペプシアが疑われます。
胃腸の不快な症状は、食べすぎや便秘によっても起こります。
下痢や便秘を繰り返したり、排便によって症状が改善するんなら、
それは機能性ディスペプシアではなく、過敏性腸症候群を考えます。
機能性ディスぺプシアは、命にかかわる病気ではありませんが、放置しておくとQOL
(生活の質)が低下しますし、治りにくくなります。
症状に心当たりのある人は、まずはかかりつけ医に相談しましょう。
消化器の専門医を紹介してもらうこともできます。

機能性ディスペプシアの検査としては、潰瘍やがんなどの疾患がないか、
確認するための検査を行います。主な検査には、上部消化器官バリウム造影検査、
上部消化管内視鏡検査、超音波検査のほか、血液検査や尿検査などがあります。
治療は、症状を軽くすることが目的になります。中心になるのは薬物療法と、
食生活を含むライフスタイルの改善です。
機能性ディスペプシアは、2つのタイプの症候群に分類されていて、
治療の参考として用いられることがあります。
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