クリニックからのお知らせ

■ ★機能性消化管障害★

胃食道逆流症と診断するには、胃酸を含む胃内容物の逆流が起こっていなければ
なりません。非びらん性食道逆流症では粘膜の異常はみられませんが、詳しい検査を
すると逆流していることが確認できます。しかし、逆流していないのに訴える場合が
あります。1つは、逆流がまったくない機能性胸やけ、もう一つは、通常は症状を
自覚しない少量の逆流に反応する逆流過敏症です。消化粘膜に肉眼的な異常がないのに、
消化管の運動以上や知覚過敏などによりさまざまな症状が現れる状態を機能性消化管障害
と総評しますが、この2つもその一種です。胃食道逆流症治療薬である酸分泌抑制薬は、
逆流過敏症の一部を除き、効果がありません。

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