クリニックからのお知らせ

■高齢者の貧血注意
若い女性の病気と思われがちな貧血だが、高齢者でも10人に1人は患っている。
持病の症状に隠れて自覚しにくいが、放置すれば寝たきりになる恐れがある。
栄養不足が原因と指摘する専門家も多く、
動物性たんぱく質を十分に取るなど食事改善を心がけてほしいと話す。
高齢者の貧血で多いのは、血液を作る骨髄の働きは正常だが、
鉄分が不足する鉄欠乏症性貧血だ。
高齢者は食事の量が少なくなりがちでエネルギーやたんぱく質、鉄が不足。
吸収を助けるビタミンCも足りない。
鉄が少ないとどうなるか。鉄は酸素を全身に運ぶ赤血球のヘモグロビンの材料で、
ヘモグロビンが減れば全身に酸素が行き渡らなくなる。
一般的にドキドキする、微熱があるだるいといった症状は出るが、
高齢者と若年者では異なる症状の場合が多い。
貧血かどうかの指標は、血液0.1?中のヘモグロビン値が男性の場合13?未満、
女性は12?未満、65歳以上の高齢者では11?未満です。
症状は狭心症などの持病が悪化したようにみえ、しかもゆっくり進むので気づきにくい。
ヘモグロビン値が6〜7?に下がっても分からないことがある。
狭心症の人が貧血になると、心臓は血液を早くまわそうと働き、負担が大きくなって胸が痛む。
周囲の人も認知症やうつ状態の悪化と勘違いすることもある。
酸素が各臓器にいかず、忘れっぽくなったり、活動状態が悪くなったりする。
貧血治療で改善が見られることも多いという。
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