クリニックからのお知らせ

■★大動脈瘤と大動脈解離★
心臓から送られた血液は大動脈から枝分かれして臓器や組織に届けられます。
大動脈瘤は、この大動脈に瘤状の膨らみができる病気です。一方、大動脈解離は、
大動脈の壁が突然に剥離してしまうもっと怖い病気です。大動脈瘤および一部の
大動脈解離の原因は動脈硬化です。血管は、高血圧や脂質異常症、喫煙などによって
傷つき、脆くなります。その部分がさらに押されて瘤化したり、壁が裂ける起点に
なったりすると考えられています。大動脈瘤は、高安動脈炎などの炎症性疾患、
感染症、交通事故による外傷などが原因となることもあります。いずれも命にかかわる
重大な病気であるにもかかわらず、自覚症状や前兆はほとんどありません。大動脈瘤は
検診診断の胸部レントゲンや腹部超音波(エコー)検査、ほかの病気でのCT
(コンピューター断層撮影)検査で偶然見つかるケースが大半です。医師が触診でおなかの
こぶに気づくこともあります。それらの場合はすみやかに心臓血管外科や循環器内科の専門医を
受診しましょう。

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