クリニックからのお知らせ

■過呼吸に潜むパニック障害?
しかし、単に呼吸中枢が過剰に反応して発作を起こしているのではなく、
その背景に別の病気が隠れていることがある。ぜんそくや気胸、心筋梗塞、狭心症、
バセドウ病などでは、過呼吸症状に似た症状を起こす。
ペーパーバッグ法などでは改善しないので、医療機関を受診することが大切だ。
一方、発作が治まっても留意が必要な場合がある。過換気症候群と診断された人の
6〜7割は、パニック障害の症状として過呼吸が起きていると考えられる。
その場合、一時的に発作を抑えることは適切な治療の機会を逃すことにもなり、
パニック障害が悪化する恐れがある。
パニック障害はうつ病を合併する率が高く、その割合は6割にも達するという。
その場合は、抗うつ薬や抗不安薬による薬物療法、認知行動療法などの適切な治療が必要だ。
単なる過呼吸発作と、パニック障害による発作を見分けるには、いくつかのポイントがある。
パニック障害では、炎天下でジョギングをしたというような直接的な引き金がなく
発作が起こる。また、月に2回以上発作を繰り返す、
発作が起きた後また起こるのではないかという不安感が続くといった特徴もある。
過呼吸の発作を起こす人の中には、医療機関で自律神経失調症や更年期
障害といわれるケースも少なくないようだ。
発作を繰り返すなら、心療内科や精神科を受診するとよい。
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