クリニックからのお知らせ

■ノロウイルス
ノロウィルスに感染して下痢や嘔吐を繰り返す
感染性胃腸炎が流行しています、とても感染力の高い強面です。

2002年、国際ウイルス学会で「ノロウイルス」と名づけられました
このウイルスは、感染した人が吐いた物や便の中に大量に含まれています。
数十個程度を吸い込むだけで感染するといいます
感染すると1,2日以内に吐き気や嘔吐、下痢を繰り返します。熱はそれほど高くなりません。
2,3日ほどでよくなりますが、子供や高齢者は水分を十分に取って脱水状態にならないよう
注意する必要があります。症状が治まっても、しばらく便からウイルスが出続けます。
インフルエンザウイルスと違い、ノロウイルスはアルコール消毒では完全には死滅しません。
消毒は薄めた塩素系洗剤を使います。

このウイルスは人の体にはいると、腸で大量に増殖します。
人以外の生物では増殖しないので培養もできず、ワクチンも開発できません。
流行の背景には、これまでと違う型のウイルスが猛威を振っていると考えられます。
免疫がなく、多くの人が発症します。

流行期の冬場は、ウイルスは至るところにあります。
感染した人触れた電車の吊革やエレベーターのボタン、
ドアノブやタオルでもウイルスは生きています。

予防には、こまめな手洗いが肝心です。液体の石鹸をつけて、指先や指の間も念入りに。
石鹸でウイルスは死滅しませんが、一緒に洗い流すようにします。
集団感染が起きるのは、感染者が手洗い不十分なまま調理して
食べ物を介してうつるケースがほとんどです。

感染者の中には下痢や嘔吐などの症状は出ずに、ウイルスは輩出している
「不顕性感染」する人もいるそうです。

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