クリニックからのお知らせ

■しっかり朝食 生活の基本
厚生労働省の「国民健康・栄養調査」から、朝食の摂取状況をみると、
朝食をほとんど食べない人の割合は男性10・7%、女性6%で、
20歳代(男性21%、女性14・3%)、30歳代(男性21・4%、女性10.6%)
で高かった。前回紹介した調査での新社会人はまじめで、朝食をきちんと取る人が多かったといえる。
朝食欠食率は20歳代の男性が33%、女性が23.2%。前の年では20歳代の男性が30%、
女性が26・2%だったから、男性の10人に3人、女性の4人に1人は朝食を取っていない。
欠食が始まった時期をみると、男性50・1%、女性60・7%と半分以上の人が20歳以降と答えている。
社会人になって毎夜遅くまで仕事が忙しいためだろうか?
ここでいう、朝食欠食には食事をしなかったほかに、栄養素の補給にとどめたり、
菓子や飲料のみを食べたりした場合も含まれる。調査結果をみてちょっと気になることがあった。
20歳代の男性では朝食をほとんど食べない人の割合は、05年と比べると明らかに減っている。
(24・6%から21%に。30歳代はわずかに減っているがほぼ横ばい。
40歳代、60歳代、70歳代では増えている)が、女性は40歳代を除いて
各年代とも増えている。特に20歳代、30歳代の朝食を食べない人の割合が
増えているのが気になる。無理なダイエットと関係があるのではないか。
ダイエットに「朝食抜きダイエット」がある。
メタボリック症候群を気にして朝食を抜く男性も増えているというが、
特に女性では顕著なような気がする。
ダイエットのために朝食を抜くことには賛否両論がある。
ただ、午前中の活動や摂取カロリーのバランスを考えると、3度の食事を取った方がよい。
朝食3昼食3夕食4の割合が理想という人がいる一方、
朝食に重点を置いて夕食を減らす逆ピラミッド型がいいという人もいる。
体内時計を考慮した時間栄養学の観点から、「いつ」食べるかが重要になってきた。
「早起きをして、朝食をしっかり取る」ことが健康維持にとって大切といえる。
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