クリニックからのお知らせ

■遺伝性疾患 出生前診断、羊水など検査
出生前診断は、胎児や受精卵の染色体や遺伝子を調べ、生まれてくる子供に
先天性の病気があるかどうかを診ることだ。
主な方法に、羊水を調べる検査や胎盤の一部であるじゅう毛を調べる検査がある。
体外受精などの生殖補助医療の進展で、受精卵の一部を調べる着床前診断も登場した。
妊婦健診で広く使われるようになってきた超音波(エコー)検査でも
妊娠初期に胎児に一部の染色体や遺伝子の異常があるかどうか分かるようになった。
日本産婦人科学会では6月からエコー検査も出生前診断にあたるとし、十分な遺伝カウンセリングを実施して、
検査で分かることなどを説明する必要があるとした指針を出した。
染色体異常で起きる病気には、21番染色体が3本になるダウン症候群や、ターナー症候群などがある。
染色体検査の費用は3万前後。遺伝子検査だと、
重症の筋ジストロフィーなど15疾患が保険対象で約4万円。
高齢出産する夫婦が増えるにつれ、より健康な子供を求める気持ちが
高まってきているように感じる。出生前診断を受けるかどうかは個人の問題だが、
病気があるからといってすぐに人工中絶に結びつけないでほしい。
ダウン症候群でも心臓奇形は手術で治療できるようになってきた。
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