クリニックからのお知らせ

■多発性硬化症 増える患者数?
多発性硬化症は脳や脊髄など中枢神経が痛む病気です。
神経を覆うさやの役目を果たす「髄鞘」が、炎症によって壊れる脱髄を起こす。
視神経が傷つくと物が見えにくくなります。脳幹なら食べ物が飲み込みにくくなったり、
話すのが困難になったりする。脊髄だと手足のしびれや歩行困難、
トイレが近くなるなどの症状が起こる。難病として国の指定も受けています。
原因ははっきり分かっていないが、本来は細菌やウイルスなどから身を守る
免疫機能に異常が生じ、逆に自分を攻撃する自己免疫疾患との見方が有力です。
多発性硬化症患者の遺伝子の塩基配列を調べたところ、自己免疫疾患である
関節リウマチや1型糖尿病、潰瘍性大腸炎との共通点が多いことが分かった。
多発性硬化症は20〜40歳で発症するケースが目立ち女性の方が多い。
国内では約1万4千人の患者がおり増加傾向にある。20年後には
五万人に増えると予想する専門家も。診断は磁気共鳴画像装置で脳画像を撮り、
この病気に特有の変化がないかなどを見極める。装置の普及や性能向上で、
病気に気づかないケースが減ったことも患者増につながっている。
食生活の欧米化が患者増に影響しているのではないか。
とりわけカナダや北欧など緯度が高い地域で発症例が多く、
留学中に病気にかかる日本人もいる。こうした地域は日射量が少なく、
体内で作られるビタミンDの量が不足気味になるのが原因ではと一部で指摘されている。
これに対し、日本では多発性硬化症の認知度はまだ低いようです。
発症しても、多発性硬化症にすぐには行きつかないのが現状で
徐々に症状が進み生活の質が落ちたり、急に悪化する急性期を迎えたりして、
よくやくこの病気だと分かる例も少なくありません。
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