クリニックからのお知らせ

■★ルテイン摂取で予防効果期待★ ?
視界がゆがむ加齢黄斑変性
高齢化や食事の欧米化に伴い、加齢黄斑変性という目の病気が増えている。
ものがゆがんで見えたり、視野の中心がぼやけたりして、
失明する恐れもある。ホウレンソウなど緑黄色野菜に含まれる
ルテインという色素が、「加齢黄斑変性の予防に良い」といわれている。
加齢黄斑変性は最初、片目に起き、時間がたつともう片方の目にも発症するケースが多い。
日本人に多い「滲出型」は、網膜とその奥にある脈絡膜の間に老廃物がたまって
慢性炎症が続くと、脈絡膜の毛細血管から新たな血管(新生血管)が出て、
目の網膜の中心にある黄斑に異常が起きる。
このため、視野の中心がぼやけたり、暗くなったり、ものがゆがんでみえる。
黄斑は直径1・5??〜2??で、緑黄色野菜に含まれるカロテノイドの一種である
ルテインとゼアキサンチンが特に多く存在する。これらの色素は、
可視光に含まれるエネルギーが高い青色の光を吸収して、
新生血管が生じるのを防ぐ働きがあるのではないかと考えられている。
健康な人を対象に黄斑の色素量を調べたところ、60歳以上の人は
20歳代〜40歳代に比べて少なく、年とともに減少することがわかった。
また、片方の目が加齢黄斑変性の人では、一見、正常と思われるもう片方の目の色素量も、
同じ年齢の健康な人より少ないことも判明した。
黄斑色素が少ない人の方が、病気が進行しやすいのではないか。
大量のルテインをマウスに3日間、飲ませた後、目にレーザーをあてて
血管ができやすい状態を作る実験をしたところ、飲まなかったマウスより網膜の奥にできる新生血管
の量が少ないことを突き止めた。
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