クリニックからのお知らせ

■★慢性頭痛★
日本人の3人に一人が苦しんでいるのが慢性頭痛だ。自分の頭痛のタイプを知ることで、
痛みをコントロールすることも可能なのだ。慢性頭痛は、大きく分けて3つの種類がある。
一つは、脈を打つようにズキンズキンと痛む片頭痛。脳の血管の周りにある三叉神経が興奮し、
神経の炎症や血管の拡張が原因で痛みが起こるとされる。その名の通り、
頭の片側が痛むことが多いが、両側のこめかみから目にかけて強い痛みがでることもしばしば。
動作とともに痛みが増すので、日常生活に支障をきたす厄介な頭痛だ。
女性が男性の4倍多く、母親が片頭痛だと子供の半数に遺伝するという。
最も頻度が多いのは、緊張頭痛。後頭部や頭全体が締め付けられるような、
じわじわとした痛みが特徴的だ。ストレスが引き金となり、頭や首の筋肉が収縮して起こる。
正しい姿勢を心がけたり、適度な運動をしたりするなど筋肉をリラックスさせることで改善できる。
そのほか、片方の目の奥がえぐられるように痛む群発頭痛もある。
年に1,2回、1〜2カ月ほどの期間だけ起こる。
アルコールによって誘発されるので、この期間の禁酒が必要だ。
片頭痛と診断されたら痛みが激しくなる前に適切な薬を服用することが大切である。
片頭痛によく効く処方薬のトリプタンが2000年に承認されたことで、薬による治療が大きく前進した。
トリプタンは現在、錠剤や点媚薬に加え、自宅で使える自己注射もある。
ただし、市販の鎮痛薬も含め、薬に依存して過剰に服用し続けると、連日のように頭痛が続く
薬物乱用頭痛を引き起こすこともあるので要注意だ。
同じ頭痛薬を使う回数は、1ヵ月に10日以内にとどめるのが目安です。
この場合、原因となった薬を飲むのを一度やめ、副作用が少ないアセトアミノフェン
などの鎮痛薬で対処する。自分の頭痛を理解し、治療の効果を高める方法として
頭痛ダイアリーも注目されている。痛みの強さや種類、薬の効き目などを毎日、シートに記入していく。
異なるタイプの頭痛を合わせ持っていることがわかることもあり、どのタイミングで
どの薬を飲むとよいのか、患者さん自身で認識できるようになる。
対応策が分かるので、薬乱用を防ぐのにも有効です。
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