クリニックからのお知らせ

■★ひざの痛み軽くする★
ひざが重くなったような違和感を感じた時、本格的な痛みが来る前兆なのか?
これは変形性ひざ関節症の可能性があります。ひざ関節がつなぐ、太ももの骨とすねの骨(脛骨)は、
半月板というドーナツ型クッションをはさんで接しており、その端にはおのおの軟骨がある。
運動のとき、軟骨と半月板はなめらかに滑ることことによって衝撃を受け止めている。
若い軟骨はつるつるして弾力があり、関節が動くときの摩擦は非常に小さい。
それが年をとると、すり減ったり弾力が低下したりして表面がでこぼこになる。変形の始まりだ。
ここに摩擦が加わると、軟骨の一部がはがれる。その破片が、関節を覆う「関節包」
の内側にある「滑膜」を刺激し、炎症を起こすと痛みが出る。
さらに症状が進むと軟骨は完全にすり切れて骨の表面が露出してしまい、
痛みが強くなる。脚の筋力低下もひざに悪い。関節がぐらつくため軟骨に変な力がかかり、
余計に摩擦が進むからだ。ひざを支えるには、太ももの前の筋肉を強化することが有効。
一番はプール、水中を歩くだけで筋力がつきます。ただ、ひざをねじる平泳ぎは避けた方がいいそうだ。
痛みを伴う運動をするのは逆効果。いすに座ったり横になったりした状態で、ひざを伸ばしたまま
脚をゆっくり持ち上げる体操がある。太ももの外側や内側の筋肉を強化する運動も考案されている。
ウオーキングは筋肉を保つのに有効。続けるべきです。
実は、関節の軟骨には血液が通っていない。栄養や酸素は、
関節が動く時に滑膜から出るひざの水(滑液)からもらっている。
ひざが痛いからと動かさないと栄養不足になってしまい、さらに軟骨が弱るのだ。
ひざが痛い人に整形外科医が運動を勧めるのは動かさないのも、動かしすぎるのもよくないという意味。
ひざ軟骨の一部が損傷した人の軟骨細胞をとりだして培養し、損傷部分に移植する
再生医療の研究が進んでいる。ただこの技術は、軟骨全体の修復にはまだ使えない。
老化に伴う変形性ひざ関節症には、筋力の維持をはかるしかない。
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