クリニックからのお知らせ

■★CKDと高血圧★ ?
*高血圧は危険因子、家庭での血圧測定が大切
心腎関連といって、そもそも血圧と腎臓は密接に関係しているので、
血圧は低ければ低いほど良いので、CKDと診断された患者さんには
家庭血圧の測定が一層推奨されます。日本高血圧学会の指針では、
家庭血圧の一般的な降圧目標値は125/80mmHg未満ですが、
CKD患者は125/75mmHg未満とやや厳しくなります。
朝は1日の中で血圧がもっとも上昇する時間帯で、急激に心血管系に
負荷がかかって心血管疾患を起こしやすくなる、できたら朝と夜、
両方測った方がよいでしょう。既に降圧薬を服用している方は、
薬の効果が朝まで持続しているかどうかを知ることも大切です。
なお、寒さは血圧を急激に上昇させて危険なので、
あるいは温かい服装をして測るといった工夫をしてください。

*CKDに有効な薬はあるのでしょうか。
注目されてきているのが、アンジオテンシン?受容体拮抗薬(ARB)という降圧薬です。
ARBは降圧効果だけでなく、腎臓、心臓、脳の血管を保護する作用もあることがわかっており、
特にたんぱく尿が出ている人や糖尿病を合併している人に有効です。
毎日の服用を続けていることが大切ですが、
体調が悪くて血圧が普段より極端に低いような場合、その時には服用をやめて
医師に相談してください。その意味でも、家庭での血圧測定が重要になります。
生活習慣の改善も大切です。食事は塩分を控えめにし、栄養バランスを考えて腹八分目、
常に生活の中に取り入れること。そして、もっと重要なのは、これらを持続することです。
肥満傾向の人は、1kgでも2kgでもいいから、少しずつ減量しましょう。
無理をすると長続きしませんから、できることから少しずつ改善することが大切です。
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