クリニックからのお知らせ

■★ヒートショック対策★ ?
本格的に寒くなるこの時期に気をつけたいのがヒートショックだ。
ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い部屋に移動したときなどに、
急激な温度差で血圧が急変し、心筋梗塞や脳血管障害などを引き起こすことをいう。
ヒートショックを起こしやすいのは浴室、洗面・脱衣室、トイレなど、北側に配されることが多い部屋だ。
特に浴室では洋服を脱ぎ、熱い湯に出入りすることで体に大きな負荷がかかりやすい。
入浴中にヒートショックを起こせば、浴槽で溺れて大事故につながることもある危険な場所だ。
2008年に家庭内で不慮の溺死をした人は約4千人特に高齢者が犠牲になる割合が高かった。
浴室のヒートショック予防のために、浴室を温め、温度差をなくしてから入浴したい。
簡単なのは高齢者は一番風呂を避け、浴室内が温まった2番風呂から利用することだ。
もし一番風呂に入るなら浴室前に湯船のフタをあけておき、温水シャワーを壁や床にかけておく。
浴室内が蒸気に包まれ、温度を上げることが出来る。暖房器具の設置も検討したい。
脱衣所にパネルヒーターなどを置いて浴室を含めて暖房するか、
浴室専用の暖房機を設置する。最近の浴室暖房機には様々な機能がついていて、
夏場に涼風を送るもの、浴室を乾燥させカビを防ぐもの、雨の日に衣類を乾かすもの、
最近人気のミストサウナ付きのものなどがある。ミストサウナは湯を細かい霧状にして
浴室内に噴射し、発刊を促すもので、温度40度前後、湿度100%と低音高湿なのが特徴だ。
お風呂にしっかりつかったときと同じくらい、体の芯までぽかぽか温まることができる。
熱い湯につかることなく全身浴できるため、体への負担が少なく、高齢者にやさしい入浴法だ。
まだなじみは少ないが、都心部の新築マンションなどでは採用が進んでいる。
日本の木造家屋は柱・梁で構成されており、窓が多く造りが開放的な分、
冬場は寒くなりがちだ。リビングや個室だけ温める局所暖房だと室間で温度差が発生し、
ヒートショックが起こりやすくなる。その点、マンションは機密性が高く、
上下左右の住戸が断熱材の役割を果たしてくれるため、戸建てより暖かく住める。
高齢になり、寒さがこたえるようになったら、思い切って戸建てからマンションに住み替えるのも
一案かもしれない。
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