クリニックからのお知らせ

■★冬の心筋梗塞に注意★
年末の忙しさも一段落したところだが、
私たちの体には疲労が蓄積している。
この時期、最も死亡者数が増加する疾患が心筋梗塞だ。
心筋梗塞の死亡件数は2005〜08年の4年間で約19万6000件。
このうち1月が約2万2千件で最多だった。心疾患は悪性腫瘍に次いで
国内第二位の死亡原因だ。
心筋梗塞は、心臓を動かす心筋内の小さな血管に血栓や脂肪などが詰まり、
その先の組織が壊死する疾患。心臓機能が急低下、心停止や心不全を
起こして死に至ることもある。暖かい部屋から寒い場所へ移動したことで、
血管は縮み上がって血圧は上昇、寒さで心臓の血管が過剰収縮して
血流不全を起こす。予防策として、

?浴室での発作が多いので脱衣所と浴室を温める

?風呂の温度は38〜40℃の低めに設定し、ゆっくり入浴する

?入浴前の飲酒は避ける

?高齢者や高血圧、心臓疾患のある人が入浴している時は、途中で様子をみる

?入浴前と就寝前には水分の補給を行うが大切だ。

?睡眠中は発汗で血液が濃縮するので、起床時はコップ一杯の水分を補給する

?睡眠時間は6時間以上、とくに冬場はしっかり寝る

?禁煙

?急な運動や重労働は避け、準備体操を20分以上行う

?健康診断のデータを重視し、過労防止などの予防策を徹底する

医師から発作の可能性を注意されたら、ニトログリセリンの舌下錠や
テープ薬を財布や風呂場の棚などに保管すべきだろう。

発作を経験した人の話では、激しく絞られるような胸痛や
焼火箸を胸に当てられ熱さを感じるそうだ。このままは死んでしまうという
恐怖感にも襲われる。救急薬でで処置するとともに、
一刻も早く救急車を呼んで、正確な情報を伝えてほしい。
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