クリニックからのお知らせ

■★椎間板ヘルニア★ ?
足や腰にしびれが起こる椎間板ヘルニア。
日常生活が送れなくなるなるほどの苦痛を取り除くために手術することもあるが、
以前に比べて手術件数は減っているといわれる。
1〜3か月間、様子をみれば自然に回復してくることから、
薬を使って痛みを和らげる治療が浸透している。
痛みは突然やってくることが多い。
椎間板ヘルニアは、背骨と背骨の間でクッションの役割を果たしている
椎間板がつぶれて神経を圧迫し、足や腰に痛みやしびれが生じる。
患者は20〜40代に多い。つぶれた椎間板の場所によって圧迫される神経が異なり、
痛みやしびれる場所は変わる。足や足の指などに力が入らなくなるほどだと重症だ。
治療は消炎鎮痛剤などの治療法が基本。
これに神経を圧迫している部位に麻酔剤を注射する「神経ブロック」や腰を安定させる
コルセット着用を組み合わせることも多い。しかし、痛みが激しくて
日常生活もままならない時などは、手術で神経を圧迫する部位を取り除く。
ただ、手術をしても生涯にわたって安全というわけではない。
再発率は約一割といわれ、同じ椎間板を痛めることもある。
一度手術をすると癒着が起こり、神経と周りの組織を区別するのが難しくなる。
手術の難しさは10倍以上になるという。昔に比べヘルニアの手術件数は減っている。
椎間板ヘルニアは何もしなくても1年経過すると7割の患者は回復する。
飛び出したヘルニアを体内の貧食細胞と呼ばれる細胞が食べるからだ。
1〜2年後の回復状況は手術の有無にかかわらずほとんどかわらない。
発症後の1〜3か月の激しい痛みを薬で耐えられれば手術を回避できる場合が多い。
最近は痛みを抑える薬も増えている。その一つがプレガバリン(商品名リリカ)
もともとは帯状疱疹に伴う神経痛の薬だったが昨年10月に適応拡大された。
大幅な改善がみられる患者もいる。従来の治療の考え方を大きく変える可能性もある。
麻薬系の薬もある。今年4月に承認された経口薬オピオイド(商品名トラムセット)だ。
吐き気や眠気などの副作用があり、慎重に処方する必要があるものの、
こうした腰痛治療に使える薬に対する現場の医師の期待は大きい。
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