クリニックからのお知らせ

■★大腸がん治療…内視鏡・腹腔鏡で体の負担軽く★
大腸がんは食生活の変化により新たに診断される推進患者数が
年間10万人を超え、胃がんに次いで2番目に多くなった。
治療は内視鏡や腹腔鏡を駆使して身体的負担を少なくしたり、
肛門などの機能を温存する治療法が行われている。
また抗がん剤で再発を抑え、治るがんに向けた挑戦が進んでいる。
約1.5〜2?ある大腸は、盲腸からS状結腸までの長い「結腸」と、
S状結腸を過ぎてから肛門までのごく短い直腸に大きく分けられる。
特に肛門に近い直腸がんでは、術後に人工肛門が必要にならないよう、
肛門の機能を維持するために必要な神経や筋肉を傷つけない技術が重要である。
腹腔鏡手術は患者の身体的負担が少ないうえ、肉眼で見えにくい体の奥深くまで
拡大されたハイビジョン画面で正確に切除できるため、排便などの自律神経機能を
温存しやすい。またがん切除を優先するため、機能を損なうことになれば人工肛門を
勧めることもある。ただ人工肛門以外の選択肢がないと診断されているなら、
セカンドオピニオンで他の病院に相談するのも一考である。
全国的にも腹腔手術が広がってきたとはいえ、国内の大腸がん手術の6〜7割程度は
開腹手術だといい、腹腔鏡を積極的に使うかは医師によって異なるし、
腹腔鏡手術の認定制度はあるが技術的にばらつきもある。
腹腔鏡だけでがんを切除できないなどで開腹手術に移行する場合もある。
直腸、結腸いずれかのがんも早期に発見できれば、内視鏡で大腸の内側から切除できる。
基本的に内視鏡を通して周波電流を流して焼切る内視鏡治療が可能なのは、
がんが大腸内の最も内側にあり、大きさが2?以下のがん。
しかし内視鏡治療をして初めて粘膜下層への到達が分かることも1割程度はある。
粘膜下層に広がっていても内視鏡で治療できることもあるが、回復手術を勧めている。
2?以上のがんには、微細な電気メスで粘膜をそぎ取る内視鏡的粘膜下層剥離術もある。
このように大腸がん治療も色んな方法が現在行われている。
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