クリニックからのお知らせ

■★体組成計の上手な使い方★ ?
体組成計のもう一つの重要な機能は、体の筋肉量を示すことだ。
メタボリック症候群の原因は、脂肪だけにあるのではなく
全身のエネルギー代謝が関係している。代謝に重要な役割を果たすのが筋肉量だ。
例えば人間が安静にしている時に使うエネルギー量のことを基礎代謝という。
基礎代謝が大きい体ほど、食事で取ったエネルギーを減らさない目的がある。
体組成計をその目安にしてほしい。
そして、技術の進歩は体組成計の新たな使い方を提案している。
業務用など、高機能の装置では、下肢筋肉量の目安を表示する機能もある。
足腰の筋肉が体を支えられないほど衰えると高齢者の転倒の原因にもなるため、
下肢筋肉量を指標とした健康管理が普及する可能性もある。
また、更年期以降の女性では骨折予防のための骨量の維持が大切だが、
市販の体組成計で推定骨量を知ることもできる。あくまで目安にすぎないため、
医療機関などでの正確な検査の代わりにはならないが、食生活の中で
骨量を意識することに結びつけたい。また、体組成計は統計学的な手法で
数字を算出しているため、正確な数値を得るためにはサンプル調査が欠かせない。
最近では調査の拡大により子供のデータも正確に出せるようになった。
サッカーなど少年スポーツ団体が、練習のしすぎによる筋肉減少など、
スポーツ障害の予防に体組成計を利用するケースも増えてきた。
体組成計は、測定条件による数値の変動が大きいため、医療での応用は進んでいない。
半面、その機能をよく理解して使えば、家庭の健康管理に役立つといえる。

・測定は夕食の直前に
体組成計は、足裏などから体に微弱な電流を流したときの電気抵抗値を分析、
ある数式にあてはめて体脂肪率などを推定する。最近の機種では、
複数のデータを組み合わせることで値の変動が少なくなった。
しかし、体一日の水分量とその分布は電気抵抗値に影響を与えるため、
できれば毎日、決まった時間に測定することが望ましい。
体の水分量と分布がもっとも安定しているのは、夕方の食事前。
毎日、会社から帰宅し、お風呂に入る前に裸になったときに測ると、
体の変化を正しく把握しやすい。
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