クリニックからのお知らせ

■★顎関節症の生活習慣★ ?
一生のあいだに日本人の2人に1人が経験するともいわれる顎関節症。
「あごが痛い」「口が大きく開けられない」といった症状に思い当たる人もいるかもしれない。
以前は歯のかみ合わせが原因と考えられていたが、最近では生活習慣が発症の原因という
考え方が主流になってきた。顎関節病になりやすい生活習慣を見直すことで、
症状を緩和したり、予防できたりできるという。
歯のかみ合わせや歯並びが顎関節症の原因と考えられていたころは、歯を削ったり、
マウスピースを使ったりして理想的なかみ合わせにする治療が一般的だった。
しかし、こうした治療をしても、目立った効果が得られないことが多く、
患者の負担も大きいことが分かってきた。このため顎関節症の要因となる
癖を直す生活指導や、関筋のトレーニングによって症状を改善する治療法が
採用されるようになってきた。顎関節症とはいっても、痛みの出ている場所は顎関節そのものではなく、
実際にはあごの周りの筋肉に痛みが生じている場合が多い。
あごの周りの筋肉に負担をかけるような生活習慣が顎関節症を引き起こしているからだ。
ほおづえをついたり、寝転がって本を読んだりすることの多い人は、
知らないうちにあごの周りの筋肉に負担を与えているので要注意だ。
この十数年で顎関節症の新規患者が増えたのは、パソコンが普及したことが
原因の一つと見る。鉛筆やペンで文字を書いていた頃は、手が疲れるので
数十分ごとに休憩していたが、パソコンでは数時間同じ姿勢でいてもあまり
苦にならないからだ。特にあごを前に突き出すような視線で画面を見る癖のある人は、
あごへの負担が大きくなりやすい。定期的に休息を取り、軽く体を動かすなどをして、
筋肉をほぐすようにするといい。また、上下の歯が接触する癖(TCH)は筋肉に負担をかけ、
顎関節症の要因になる。リラックスした状態で唇を軽く閉じている時、上下の歯は
接触せず、隙間が空いているのが通常な状態。唇を閉じたときにどこかの歯が
触れている人は、TCHの可能性が高い。上下の歯が接触していると、あごの筋肉が
常に緊張した状態になり、あごの周りの血流が悪くなって痛みが出やすくなるという。
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