クリニックからのお知らせ

■★眼臉けいれん★
目の乾きやまぶしさなどの日常的な目の不快感は、
ドライアイのせいだと思っていると、実は思いがけない
病気の場合がある。その一つが「眼臉けいれん」。
早めに正しく診断を受けることが大切だ。
目の回りを囲む眼輪筋が勝手に収縮して、目が開けづらくなる。
つまり、まばたきの異常だ。「けいれん」という病名で誤解されがちだが、
寝不足などで、一過性に目の下などがピクピクとけいれんする「ミオキミア」
とは別。眼臉けいれんは、乾き感や目を10秒も開けていられないなど、
ドライアイと共通する症状が多い。そのうえ、ドライアイを併発して
いることもあり、誤審や見落としも少なくない。
目の不快な症状だけでなく、まぶしさが苦痛で昼間の外出を避けがちになったり、
目を開けていられなくて運転中や歩行者に事故を起こしそうになったりした経験があれば、
ドライアイと一度は診断を受けていても、改めて相談した方がいいという。
多くは40代以上で発症する。女性に多い。屋内外でまぶしさを感じるなど目の
不快な症状と同時に、顔のシワが急に深くなってきたことが気になるときも、受診のタイミングだ。
この病気は、筋肉の過剰な収縮が起きる。長引くと、眉間に深い縦ジワができたり、
目尻にくっきりとしたシワができたりする。まばたきをするために顔面のほか
の筋肉も使うようになるので、口元のほうれい線も深くなる。
目を閉じる筋肉の働きは、表情で大切な位置を占め、顔の老化の半分を左右するといえるほど。
美容的な側面からも、早めに的確な診断と治療と治療を受けて、筋肉をうまく調節することが大切だ。
治療の中心はボツリヌス療法。食中毒を起こすボツリヌス菌の毒素を使う。
ごく少量の製剤を目の周囲に注射して、過剰に収縮している筋肉を一時的にまひさせる対症療法だ。
国内で承認された医薬品で、治療は公的な保険がきく。
ただし、1回の注射の効果は3〜4ヵ月程度で、回復しない場合は何度も治療が必要になる。
まぶしさを減らす特殊なサングラスや、筋肉の収縮を和らげる眼鏡のほか、
補助的に飲み薬を使うこともある。
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