クリニックからのお知らせ

■EBウィルス(伝染性単核症)
EBウィルスは、一部のリンパ腫やがんの発症にかかわるため、
腫瘍を発生させるウィルスの仲間に入れられていますが、
実際は世界の成人の90%以上が感染しているごくありふれたウイルスです。
むやみに怖がる必要はありません。大部分の人は幼少期に感染します。
ウイルスは一生体内にとどまり、潜伏期間状態になります。
症状はほとんどありません。

一方、思春期以降に初めて感染すると、発熱やリンパ節の腫れ、
のどの痛みなどを主な症状とする「伝染性単核症」になることがあります。
GPTやγ―GTPの高値を伴う肝機能障害が起きることもあります。
でも、普通は数週間程度で自然に治ります。

診断は、血液中のリンパ球にEBウイルスがどのくらい含まれているかを調べます。
治療は、薬剤投与のほか、血液の元になる「造血幹細胞」の移植を行う場合もあります。
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