クリニックからのお知らせ

■★逆流性食道炎★ ?
胃酸には、食道を消化するための強い酸性の塩酸(胃酸)や消化酵素が含まれています。
胃には、胃酸が自らの粘膜まで消化してしまわないように守る機能が備わっていますが、
食道は胃酸に対する抵抗力があまりありません。
その代わりに、胃からの逆流を防ぐしくみが働いています。
そのしくみは、胃へとつながっていく食道の下端部にあります。
ここは下部食道括約部といって、括約筋という特別な機能を持つ筋肉でできています。
括約筋の作用によって、食道下端部は一方向にだけ働く弁のような役割をし、
飲食物が食道から胃に送られるときにはゆるみ、それ以外のときにはしっかり締まって、
通常は胃の内容物が食道に逆流しないようになっているのです。
括約筋がゆるんで逆流防止機能が低下したり、胃酸が過剰に増えたりすると、
胃液や消化途中の胃の内容物が食道に逆流して、食道粘膜を傷つけてしまいます。
また、食物を胃に送る食道運動機能に不具合があると、逆流物が食道に長く停滞します。
これが逆流性食道炎です。食道は横隔膜にあいた食道裂孔という孔を通って胃につながります。
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