クリニックからのお知らせ

■★過度な飲酒は 脳委縮を招く?★ ?
飲み過ぎは体によくない。一部のがんになるリスクが高まるだけでなく、
認知症と関係があるとみられる脳の委縮を進行させるとの見方もある。
体質的にアルコールをあまり受けつけないタイプの人が飲酒量を増やした場合、
最も気をつけなけなければならないと専門家は指摘する。
脳の神経細胞が大量に死滅し、脳の容量が小さくなると萎縮が起きる。
誰でも加齢とともにみられる現象だが萎縮を進行させるとする研究結果が国内外で報告されている。
飲酒量が多いほど脳全体の容積が縮小するとする調査結果を発表した。
脳の萎縮は加齢に伴って50歳以降に始まるのが通常だが、
飲酒量の多い人はそれよりもやや早く始まる傾向にある。
過度な飲酒が悪影響を与えるのは何も脳だけではない。
世界保健機関(WHO)は世界で年間250万人の死に飲酒が影響しているとの
調査結果を発表した。03年の評価でも飲酒が口腔がんや喉頭がん、
食道がんのリスクを上げる要因になると指摘した。
人の身体にはアルコールに関する2種類の酵素が存在する。
アルコールをアセトアルデヒドに分解する酵素と、分解したアセトアルデヒドを酢酸にかえる酵素だ。
セトアルデヒドを酢酸にする酵素の強弱は遺伝子レベルで決まっている。
「酵素の働きが強く酒に強い人」「働きは弱いもののある程度は飲める人」「酵素の働きが全くない人」
の3タイプがある。アセトアルデヒドはDNAを傷つけ細胞をがん化させる。喉頭がんや食道がんなどになる
危険が最も高いのは、ある程度は飲めるタイプで、日本人の約四割が該当する。
体質的には酒に強くないにもかかわらず、「慣れ」によって飲みすぎてしまうため、
病気を引き起こすリスクを高めてしまうようだ。
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