クリニックからのお知らせ

■★COPD★?
たばこを同程度吸っている男女を比べると、女性のほうが重病化しやすいことも分かっている。
急速に悪化して呼吸困難に陥る「増悪」と呼ばれる現象が起こりやすい。
こうなると、一時的に苦しいだけでなく、治ったあとも症状悪化につながることが多い。
男女合わせて国内に推定530万人の患者がいるにもかかわらず、
実際に治療しているのはそのうち約22万人にすぎないという。
だが他の病気と同じくCOPDも早期発見し、適切に治療するのが重要だ。
喫煙者やかつて吸っていた人などに専門家が勧めるのが、
肺の機能を調べるスパイロメトリー検査などを定期的に受診することだ。
コンピューター断層撮影装置(CT)などと組み合わせ、COPDや肺がんなどを
早期に見つける肺ドックを実施する医療機関も増えている。
治療の基本はまず禁煙。発症後も禁煙は有効だ。薬物療法もある。
狭くなった気管支を広げる薬や、炎症を抑える薬などを吸入する。
体力を維持する運動も重要だ。運動不足が続くと体力が衰え、息切れがさらにひどくなりがち。散歩などがお勧めだ。
腹式呼吸をすることで呼吸困難を防ぐ方法などもある。いずれの治療も「男性より女性の方が効果が低い傾向にある」
とされるが、早めに治療を始めれば、それだけ悪化を防げる。たばこを吸わないからといってCOPDとは言い切れない。
受動喫煙も発症原因になるためだ。喫煙者の肺にたまったたばこの煙は2時間ほど出続ける。
会社や家庭で分煙していても受動喫煙してしまう例もあるので注意したい。
たばこはがんも引き起こす。肺がんでも女性が気をつけなければならない点がある。
喫煙しない女性が、発見が難しいタイプの肺がんにかかるケースが増えている。
CTで検査すると病巣部がすりガラス状に映る。エックス線検査では見つかりにくいため、
発見が遅れる場合もある。受動喫煙などが原因になっている可能性もあるが、
はっきり分かっていないという。たばこは心臓病や糖尿病のリスクも押し上げる。
今吸っている人は分かっているけどやめられないと諦めずに、
禁煙に取り組んでほしい。
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