クリニックからのお知らせ

■★COPD★ ?
COPDは空気の通り道である気道の炎症や、酸素を交換する肺胞の破壊などが起こり、
徐々に呼吸が苦しくなる「慢性気管支炎」や「肺気腫」といった病気の総称だ。
壊れた肺は元に戻ることはなく、階段で息切れしたり、せきやたんなど生活の質が大幅に下がる。
重症だと酸素ボンベを手放せなくなる。運動量が減り、寝たきりになることもある。
喫煙習慣が長いほど発症しやすく、中高年に多い。患者の90%以上は、
喫煙が原因で発症したと考えられ、「たばこ病」とも呼ばれている。
女性の喫煙者が少なかった時代は男性の病気とされていた。
国内ではCOPDの有病率や死亡率は、男性が女性の3倍とまだ高い。
喫煙率に差があるためだが、男性の禁煙率が減少傾向にあるのに対し、
女性はほぼ横ばいで、その差は縮まっている。
女性ではストレスなどをきっかけに、たばこを吸い始める場合もすくないという。
社会的なストレスを抱えた女性は、喫煙に依存する例が見受けられる。
たばこの本数が多く、吸っていた期間が長いほどCOPDのリスクが高まる。
喫煙者の増加からCOPDによる死亡者増までのタイムラグはおよそ30年といわれている。
今後は米国と同様に女性患者の急増が見込まれる。女性に関係のない病気とおもわないでほしい。
女性にとってCOPDが厄介なのは、男性より発症しやすいことだ。
その理由について、まずは体格。一般に女性は男性よりも肺が小さく
肺の堆積に比べ、相対的に気管の容量が大きくなるため、
気道の病気であるCOPDにもかかりやすくなるという。ホルモンの影響も考えられる。
卵巣などで作られる女性ホルモンのエストロゲンが少なくなると、
COPDを発症しやすくなると、COPDを発症しやすくなるという指摘もある。
さらに気道の性質も関係している。女性の気道は外部からの刺激に対して過敏に反応し、
収縮しやすいという。
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