クリニックからのお知らせ

■★てんかん、正しく知ろう★?
治療ではまず薬で発作が起こるのを防ぐ。神経の過剰な活動を抑えたり、
活動が他の神経に伝わらないようにしたりする。
病気の細かなタイプなどを考慮し、医師と相談の上で、自分に合ったものを選ぶ。
薬の種類は2000年以降増えている。従来は副作用で眠気などを促すケースもあったが、
最近の薬では副作用の心配も減ってきたという。患者のうち、
薬で発作を抑えることができるのは7〜8割だ。残りの2〜3割が難治性といわれるが、
このタイプでも治療の選択肢が増えている。最近は手術が特に効果的な症例も分かってきた。
側頭葉と呼ばれる脳の四横側の部分に信号の発症部位がある場合は、磁気共鳴画像装置(MRI)
などの画像診断で見つけて手術すれば、90%発作が止まるという。
脳は場所によっては取り除けない部分もある。その場合は異常な活動が
周りの神経細胞に伝わるのを防ぐ手術などを検討する。
脳につながる太い神経に刺激を加えることで活動を安定させる方法もある。
迷走神経刺激療法と呼ばれ、10年に保険が適用され、少しずつ普及している。
発生源を取り去る手術ほど効果は高くないが、選択肢は確実に増えている。
てんかんの症状は多用なため、他の病気との識別が難しい場合もある。
高齢患者を認知症と診断してしまうといった例だ。
てんかん患者は自分の症状を正しく認識し、治療を受けることが求められる。
同時に周囲も偏見をもたず、患者を受け入れる姿勢が重要だ。
社会全体で理解を深めてほしい。

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