クリニックからのお知らせ

■★隠れ糖尿病★ ?
食事の欧米化や生活の都市化の進展とともに増えている糖尿病。
通常の検診で調べる空腹時の血糖値が正常でも、食後の血糖値が異常に高い
”隠れ糖尿病”の人が意外に多いという。尿を調べれば、食後血糖値を知ることができ、
糖尿病の早期発見、予防につながる。会社の健康診断では血糖値に異常がなかったが、
食後に血糖値が高くなる”隠れ糖尿病”の人がいるらしいと聞き、
尿糖検査紙を薬局で購入し、夕食後、2時間たって、検査紙に尿をかけたところ、
黄色から深緑に変わり、尿糖が多く出ていることがわかり、がくぜんとした人もいる。
病院を受診してブドウ糖液を飲んで血糖値を調べる試験を受けたところ、
糖尿病になっていたことがわかった。血糖を下げるインスリンというホルモンは
基礎分泌といって、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞から24時間少しずつ出ているが、
食事をとるたびに追加でさらに分泌される。日本人の場合、糖尿病の早期にはまず、
食後に分泌されるインスリン量が落ちて、食後の血糖値が上昇。進行すると、
24時間出ているインスリンが不足したり、効きが悪くなったりして空腹時の
血糖値も上がるケースが多い。食後2時間の血糖値で糖尿病と診断される人は、
空腹時の血糖値で診断されるより約3~4倍多いという。本当は食後に採血して調べたほうが、
糖尿病の診断率は上がるのですが、他の検査のからみで診断では食前の空腹時血糖を測る方が多く、
検診で食後の血糖値を調べることが少ない。

糖尿病は過去1〜2ヵ月の血糖値の平均を表すヘモグロビンA1c(NGSP値)が6.5%以上で、
?空腹時の血糖値が1デシリットル当たり126ミリグラム以上
?ブドウ糖液を飲んで2時間後の血糖値が同200ミリグラム以上
?随時血糖値が同200ミリグラム以上のいずれかにあてはまる場合などだ。
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