クリニックからのお知らせ

■★歯の健康を保つには/80歳で20本の歯を!★
8020運動とは80歳になっても20本以上の自分の歯を保とうという運動だ。
なぜ20本かというと、おいしく様々なものを食べることができるのは、
残っている歯が20本以上の人だと分かったからだ。またこの運動を達成した人は、
歯が20本以下の人たちと比較して、健康を維持し、社会的な意欲があり、
病気や寝たきりになる率も少ないなどと言われている。
8020運動の達成率は、国民や歯科医療従事者の努力、行政の働きかけもあって
2005年には20%を超えており、それぞれの地域で表彰なども行われている。
高齢化社会を迎えるにあたって、良いことずくめの運動だが、実は、
その20本の中身が重要だ。残っている歯が、しっかりとかむことができなければならない。
グラグラして歯周ポケットからうみが出ていて、かむと痛い歯が多いのでは、
歯の健康を保ってるとは言えず、仮に20本残っていても話が違う。
その様な症状がある場合には、やはり歯科医院で相談するのがよいと思う。
人間の歯は、親知らずを除くと28本で構成されている。歯を失う原因は様々だが、
圧倒的に多いのは虫歯と歯周病で、40歳以上になると歯周病が多くなるとされている。
80歳までに20本の歯を残すのは、意外と大変だと思われるかもしれない。
8020運動は、年をとってからの問題ではなく、若い頃からの歯の健康への心がけ、
子供のころからの正しい歯のケアから始まるといっても過言ではない。
残っている歯の本数が既に20本を下回ったとしても気にすることはない。
義歯を装着して、きちんとかむことができていれば大丈夫。
また、残っている歯の位置関係のバランスがよければ、場合によってはしっかりと噛むことができるので、
健康状態に問題のない人もいる。あまり心配しないでほしい。
歯の健康を保つためには、、毎日のケアが大切だ。
若いころは歯を磨かないで寝ていることもあるかもしれない。
自分の歯の健康を過信せずに、普段からのかかりつけ歯科を持ち、
継続的なケアを続けることが、8020達成への近道だと思う。
一人でも多くの人が8020を達成されることを願っている。
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